クイックフォーマットと通常のフォーマットについて知っていますか。この記事では、クイックフォーマットと通常のフォーマットについて説明します。
フォーマットとは、ストレージ(HDD、USBメモリー、SDカードなど)を、最初に使用する時に初期化をすることです。
フォーマットはデータを保存するためのファイルシステムを作ります。
フォーマットをすることで、HDDなどのストレージを使用することができます。
目次
クイックフォーマットと通常のフォーマット
HDDやSSD、USBメモリなどの記録メディアのイメージを説明します。
図のようにデータを保存する仕組みは、「実際のデータを保存する領域」と「データを何処に保存するかという番地のようなものを管理する領域」があります。
フォーマットのやり方には、「クイックフォーマットと通常のフォーマット」の2つがあります。
この違いについて説明します。
クイックフォーマット
クイックフォーマット
- データを保存する番地の保存領域を消去します。
- データ自体は残っています。
- フォーマットにかかる時間は比較的短い時間で終わります。
通常のフォーマット
通常のフォーマット
- 通常のフォーマットはクイックフォーマットと同じように、データを保存する番地の保存領域を消去します。
入力されたデータ自体は、残っています。 - 通常のフォーマットは加えて、ディスクの不良箇所のチェックをします。不良箇所がある場合は、不良箇所にデータを書き込みできないようにチェックをします。こうすることで、不良箇所に記録したデータが、後から開けないということをなくすことができます。
- 不良箇所のチェックをするために、作業時間が非常にかかります。
数時間という単位でかかります。
フォーマットの規格
フォーマットの規格には、「FAT16」「FAT32」「NTFS」「exFAT」などがあります。
規格 | 特徴 | 說明 |
---|---|---|
FAT16 | • 以前からのフォーマットの方式です。現在ではほとんど使われていません。 | |
FAT32 | メリット | • 現在一般的に使われているもので、数多くのOSに対応しています。 |
デメリット | • 1つのファイルの大きさに「4GB」までという制限があるために、それ以上のファイルを保存できない。 • 保存できる最大の領域は2TBまでになります。 | |
NTFS | メリット | • 1つのファイルの大きさに、事実上制限がありません。 • Windowsでよく使われるファイルシステムで、HDDなどによく使われています。 |
デメリット | • 基本的にWindows以外では使えない。 | |
exFAT | メリット | • 1つのファイルの大きさに、事実上制限がありません。 • WindowsとMac(アップル)でも使用できる。 • exFATはリムーバブルのストレージ用に開発されたファイルシステムで、FAT32の進化版と考えればよいでしょう。 |
デメリット | • 規格が新しいので、古いOSでは動作しないことがあります。 |