- パソコンに詳しい人に「パソコンの選び方」を聞くと、一番目にCPUを選ぶように言われる。
- だけど、CPUを見ると英語と数字が書いてあって何のことかわかりません。
- 初心者にもわかるようにCPUの型番の見方を教えて欲しい。
パソコンを選ぶときに、まず第一に見るのは「CPUの性能を見ること」といいますね。しかし、CPUの性能を見ると言っても、インテルとAMDのCPUの見方は違います。
インテルの場合「Core i3 – 9100 」などのように英数字が並んでいて、意味がわかりません。
この記事ではインテルCPUの「Core i シリーズ」の型番について、それぞれの記号や数字の見方を説明します。
この記事を読めば、インテルの「Core i シリーズ」のCPUの見方がわかるようになります。
インテルCPUの型番の見方を初心者用に説明
インテル CPUの型番の見方を説明します。
インテル CPUの 型番「Intel Core i5 – 10400F 2.9GHz」を例にします。
Intel Core i5 – 10400F 2.9GHz
- Intel・・・CPUの製造メーカー名
- Core i・・・シリーズ名
- 10400の「10」・・・世代
- 10400の「400」・・・製品に付けられる番号
- F・・・タイプ
- 2.9GHz・・・クロック周波数
Intel Core i5 – 10400F 2.9GHz の型番を使用して意味を説明します。
Intel Core i5 – 10400F の「Intel」は会社名
Intel(インテル)は CPUの製造メーカー名
インテルはアメリカ(USA)カリフォルニア州に本社がある半導体メーカー。
デスクトップ・ノートパソコンなどの製品にインテルのCPUが搭載されています。
Intel Core i シリーズは有名です。
Intel Core i5 – 10400F の「Core i5」はシリーズ名
Core i は CPUのシリーズ名
Core i3 / Core i5 / Core i7 / Core i9 の種類があります。
シリーズ名の違いは、性能の違いを表します。
Core i 3
⇓
Core i 5
⇓
Core i 7
⇓
Core i 9 の順に高性能になります。
図のように、数値が大きくなると性能が良くなります。

Intel Core i5 – 10400F の「数字の10」は世代名
数字の 10 は CPUの世代を表示
型番の「先頭の数字」が世代を表示しています。
- 9000番台までは先頭の数字「1桁」が世代を表示
- 10000番台からは先頭の数字「2桁」が世代を表示している
Intel Core i シリーズの世代の説明
世代 | 見分け方 | 例 |
---|---|---|
第9世代まで | 型番の先頭の数字が世代を表す | Core i 7-9700 |
第10世代のCPU | 型番の先頭の数字が 10 | Core i 7-10700 |
第11世代のCPU | 型番の先頭の数字が 11 | Core i 7-11700 |
第12世代のCPU | 型番の先頭の数字が 12 | Core i 7-12700 |
Core i シリーズのCPUの世代の見分け方は、図を参考にしてください。

Intel Core i5 – 10400F の「数字」は番号
数字 は製品に付けられる番号
一般的な考えとして数字が大きくなると「性能が良くなる」と考えて構いません。
- Core i5 – 10400 2.9GHz ー コア数6、スレッド数12、クロック周波数2.9GHz
- Core i5 – 10600 3.3GHz ー コア数6、スレッド数12、クロック周波数3.3GHz
基本的なスペックは変わらないが、10600のほうが10400より「クロック周波数」が大きくなっている。
Intel Core i5 – 10400F の記号「F」はCPUの特性
F は記号でCPUの特性を表示
- Intel Core i5 – 10400 は「内蔵グラフィックス」が付いているCPU
- Intel Core i5 – 10400F は「内蔵グラフィックス」が付いていないCPU
- Intel Core i5 – 10400KF ならば、オーバークロックが可能で、内蔵グラフィックスが付いていないCPUを意味します。
CPU末尾の英字の意味
デスクトップ版 CPU | 機能 |
---|---|
F | 内蔵グラフィックスが付いていないタイプのCPU Core i5 – 10400F |
記号なし | 末尾にアルファベットがついていないものは通常版CPUになります。 Core i7-9700 |
K | 倍率ロックフリーモデル(オーバークロック可能CPU) Core i7 – 11700K |
KS | 末尾Kより動作クロックがアップ Core i7 – 11700KS |
X・XE | 倍率ロックフリーモデル(オーバークロック可能CPU) Core i7-9800X |
アルファベット「F」が付くものは内蔵グラフィックスが付いていないモデルです。CPUだけでは映像を出力することはできません。
別途、GPU(グラフィックボード)が必要になります。GPUを取り付けないと映像を見ることができないCPUです。
ノートPC版 CPU | 機能 |
---|---|
U | 省電力モデル |
H | 高性能モデル |
G1~G7 | 数字が大きいほど、内蔵グラフィックスの性能が高くなる |
Intel Core i5 – 10400F 2.9GHz の「2.9GHz」はクロック周波数
2.9GHz はCPUのクロック周波数
クロック周波数は1秒間にデータを処理する速度といえます。
クロック周波数「2.9GHz」ということは、1秒間に29億回の処理できるCPUということです。
Intel(インテル)製CPUの型番の見方のまとめ
Intel(インテル)製CPUの型番の見方
Intel Core i5 – 10400F 2.9GHz | 意味 |
---|---|
Intel | CPUの製造メーカー名 |
Core i5 | CPUのシリーズ名 |
10400 | CPUの世代を表示 |
10400 | CPUに付けられる番号 (特に大きな意味はない) |
F | CPUの特性を表示 |
2.9GHz | CPUのクロック周波数を表示 |
CPUの見方のポイント
Core i の後ろの「数字」で性能の違いを見ることができます。
シリーズ名の違いは、性能の違いを表します。
Core i 3
⇓
Core i 5
⇓
Core i 7
⇓
Core i 9 の順に高性能になります。
CPUのスコアの見方「PassMark」
CPUの性能の見方には色々ありますが
「PassMark」というスコアの見方を紹介します。
「CPUの型番+スペース+PassMark」でスコアが調べられます。
- Googleなどのブラウザの検索欄に「Ryzen 5 3600X PassMark」と入力
- ページの一番上に表示される「Ryzen 5 3600X – Price performance comparison」を開く
CPUの世代
世代も重要
CPU型番 | 世代 | スコア |
---|---|---|
Core i7 9700 | 第9世代 | 13385 |
Core i5 11500 | 第11世代 | 17644 |
Core i3 12100 | 第12世代 | 14517 |
上の表を見ると
第9世代のCPU 「Core i7 9700」より第11世代のCPU 「Core i5 11500」や第11世代のCPU 「Core i3 12100」のほうがスコアが高くなっています。
Core i7のCPUが、Core i3のCPUより性能が低い場合もあります。
CPUの選び方のポイント
CPUの選び方のポイント
- Core i 数字
- CPUの世代
- CPUの価格
を見る必要があります。
以上で「インテルCPUの型番の見方を初心者用に説明」の説明を終わります。