文字列として入力されている数値を、Val関数を使って数値に変換します。
Val関数は通常の場合、どのような値でもDouble型に変換されます。Val関数では変換できない場合は「0」を返します。
Val関数の使用例
Sub サンプル2525()
Dim v As Variant
v = Val("abc")
Range("B2") = v
v = Val("1234abc")
Range("B3") = v
v = Val("abc567")
Range("B4") = v
v = Val("0.123abc")
Range("B5") = v
v = Val("1,234abc")
Range("B6") = v
v = Val("あ0123abc")
Range("B7") = v
v = Val("&H12C")
Range("B8") = v
End Sub
コード解説
v = Val(“abc”)
’文字列の中に数値に変換できる数値がないので、「0」を返します。
v = Val(“1234abc”)
’abcの前の「1234」を返します。
v = Val(“abc567”)
’abcの後の「567」は認識されないので、「0」を返します。
v = Val(“0.123abc”)
’「0.123」を返します。
v = Val(“1,234abc”)
’「,」カンマは認識されないので、先頭の「1」を返します。
v = Val(“あ0123abc”)
’「あ」は認識されないので、「0」を返します。
v = Val(“&H12C”)
’16進数の表し方です。(12C=300)
マクロの実行結果
Val関数で文字列を数値に変換するマクロ
セルB1からセルD10に、次のような文字列のデータが入っています。を数値に変換します。
Sub サンプル2530()
Dim R As Integer
Dim C As Integer
Dim ActCell As Range
Range("B1").CurrentRegion.Select
For R = 0 To Selection.Rows.Count - 1
For C = 0 To Selection.Columns.Count - 1
Set ActCell = ActiveCell.Offset(R, C)
ActCell = Val(ActCell)
Next C
Next R
MsgBox "数値に変換しました"
End Sub
コード解説
Dim R As Integer
Dim C As Integer
Dim ActCell As Range
’R、C、ActCellを、変数として宣言します。
Range(“B1”).CurrentRegion.Select
’B1セルを基準に、アクティブセルの領域を取得します。
For R = 0 To Selection.Rows.Count – 1
’R=0から行-1まで、操作を繰り返します。
For C = 0 To Selection.Columns.Count – 1
’C=0から列-1まで、操作を繰り返します。
MsgBox “数値に変換しました”
’メッセージボックスを使って、数値に変換したことを表示します。
マクロの実行結果
まとめ
Val関数を使うと、文字列を数値に変換することができます。
- Val(“abc”)は、文字列の中に数値に変換できる数値がないので、「0」を返します。
- Val(“1234abc”)は、abcの前の「1234」を返します。
- Val(“abc567”)は、abcの後の「567」が認識されないので、「0」を返します。
- Val(“0.123abc”)は、「0.123」を返します。
- Val(“1,234abc”)は、「,」カンマは認識されないので、先頭の「1」を返します。
- Val(“あ0123abc”)は、「あ」は認識されないので、「0」を返します。
- Val(“&H12C”)は、16進数の表し方です。(12C=300)