パーティションのMBRとGPTの違いを知っていますか。
この記事では、パーティションのMBRとGPTの特徴と使い方について説明します。
MBRとGPT形式とはHDD(ハードディスク)やSSD(エスエスディ)を使用できるように、パーティション(仕切り)を作るための形式のことです。
HDDを使用できるようにするには、最初にパーティションの形式を、MBRとGPT形式のどちらかに決めなければなりません。
目次
MBRとGPTの特徴
MBRの特徴
MBRは、以前から使われているパーティション管理の形式です。今でも広く使われています。
MBR
- 以前のパーティションの形式です。
- ディスクのサイズは、2TBまでサポートします。
- パーティション数は、4つのパーティションを作成できます。
- 32bit環境まで(64bit環境でも使用可能)
- どのマザーボードでも使用可能
- すべてのオペレーティング・システムをインストールできます。
GPT形式の特徴
新しいパーティションの形式です。
GPT
- 2TB以上(2TB未満でも使用可能) のディスクサイズも管理可能です。
- 最大128個までパーティションを作れます。
- 64bit環境が必要
- マザーボードがUEFIに対応している必要がある。
- Windows XP 64ビットでは、GPTディスクをシステム用ではなくデータストレージとして使用できます。
GPT形式に対応しているOS
- Windows XP 64bit
- Windows Vista 32bit / 64bit
- Windows 7 32bit / 64bit
- Windows 8 32bit / 64bit
- Windows 8.1 32bit / 64bit
- Windows 10 32bit / 64bit
これらのOSは、ハードディスクを初期化するときに、MBRかGPT形式かを選べます。
MBRとGPTの使い方
データドライブとして使用する時
データドライブ(OSをインストールしないドライブ)として、HDDを追加するときは次のような条件で、パーティションの形式を選ぶようにします。
GPT形式を選択する
- HDDの容量が、2TB以上の場合。
(2TB以下の容量のHDDをGPT形式で使うこともできます。) - パーティション数を、4つ以上作成する場合。
上記以外のときは、MBR形式を選択する
どちらの形式を選んでも、使用できないということはありません。
システムドライブとして使用する時
システムドライブ(OSをインストールするドライブ)として、HDDやSSDを使う場合は次のように選びます。
OSのインストールは、AHCI(BIOSブート) でインストールするとHDDは強制的に「MBR」になります。
UEFIブートでインストールすると、HDDのパーティション形式は強制的に「GPT」になります。
UEFIで64ビットの場合は、GPT形式でなければOSをインストールできません。