列の挿入と削除

列を挿入したり削除するとき、周囲のセルをどちらに移動するかを選択します。

列を挿入するときはInsertメソッドを、列を削除するときはDeleteメソッドを使います。

引数を使って挿入・削除時のセルの方向を指定します。

Insertメソッドで列を挿入する

挿入位置を指定して、列を挿入します。

Sub サンプル4165_1()
<pre><code>Range("B3").Select
Selection.EntireColumn.Insert</code></pre>
End Sub

•　Range(“B3”).Select
　’セルB3を選択します。
•　Selection.EntireColumn.Insert
　’選択したセルに列を挿入します。

Columnsプロパティで列を挿入する

Columnsプロパティは、Columnsの引数にColumns(1)で１列目、Columns(3)で３列目のように挿入箇所を指定します。

Sub サンプル4165_2()
<pre><code>Columns(5).Insert</code></pre>
End Sub

•　Columns(5).Insert
　’５列目に列を挿入します。

Insert Shiftで列を挿入する

次の表を例に使います。

セルB3を基準にして、列を挿入します。

Sub サンプル4165_3()
<pre><code>Range("B3").Resize(5, 1) _
    .Insert Shift:=xlShiftToRight, _
        CopyOrigin:=xlFormatFromRightOrBelow</code></pre>
End Sub

•　Range(“B3”).Resize(5, 1) _
.Insert Shift:=xlShiftToRight, _
CopyOrigin:=xlFormatFromRightOrBelow
　’セルB3を基準にして、５行、１列分のセルを挿入します。
セルを挿入した後で、既存のセルを右方向に移動し右のセルの書式をコピーします。

■　Insertの引数

範囲を指定して列を挿入する

列の範囲を指定して、列を挿入することができます。

Sub サンプル4165_5()
<pre><code>Range("B:C").Insert</code></pre>
'Columns("B:C").Insert

End Sub

•　Range(“B:C”).Insert
　’B列とC列に挿入します。

•　Columns(“B:C”).Insert
　’Columnsプロパティ　で、B列～C列までを指定しても同じ結果になります。

Deleteメソッドで列を削除する

■　列を削除する１例目
セルB3の列を削除する。

Sub サンプル4165_6()
<pre><code>Range("B3").Resize(5, 1).Delete</code></pre>
End Sub

•　Range(“B3”).Resize(5, 1).Delete
　’セルB3を基準にして、５行、１列分を削除する。

■　列を削除する２例目

Sub サンプル4165_7()

Range("B3", Range("B3").End(xlDown)) _
.Delete Shift:=xlShiftToLeft

End Sub

•　Range(“B3”, Range(“B3”).End(xlDown)) _
.Delete Shift:=xlShiftToLeft
　’セルB3を基準にして、終端セル（下）までのセルを削除します。
セルの削除後は、右にあったセルを左方向にずらします。

以上で「列の挿入と削除」の説明を終わります。